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「ルイ13世」のテロワール

やがてルイ13世というコニャックになるものはすべて、ここから生まれます。それは、コニャック地方の中でもグランド・シャンパーニュ地区と明確に規定される、きわめて限定的な場所にあるぶどう畑。

このあたりは風景が非常に美しいことでも知られています。もう1つの有名な「シャンパーニュ(Champagne)」と同じ地名は、初めてここにぶどうの木を持ち込んだ古代ローマ人たちの命名に由来します。ローマのはずれにある、肥沃で起伏のあるカンパーニア(Campagna)地方に似ているため、彼らがそう名付けたのです。この地方はまた、「フランスのトスカーナ」と呼ばれることもあります。

この地区の土は明るいグレーや白に近い色をしているということ。これはこの土地の下に横たわるユニークな特性――地質時代第三紀の大変化が残した柔らかな石灰質の層――を物語っています。もちろん、他の地域でも白亜の石灰質層は見られますが、粘土とともに層を作っているのが普通です。この地区のみが、ルイ13世となるぶどうを作り出すのにもっとも適した土壌を有しているのです。

ここの石灰質はきわめて柔らかいので、ぶどうの根は非常に深い所まで容易に到達し、まさに必要なだけの水分を吸い上げることができるのです。

この地区がぶどうの木の生育に最適である理由は、他にもあります。コニャック地方があるシャラント県一帯は気候が温和で、適度な卓越風が吹き、雨は1年を通じてまんべんなく、平均以上に降ります。西部には大西洋からの海洋性気候の影響が、中心部には内陸性気候の影響がありますが、いずれも著しいものではありません。

これらのきわめて限定的な条件のもとで生まれるぶどうは、1世紀という歳月をかけてルイ13世が進化をとげていくあらゆる段階で、この特別な土地の特徴を強く現わします――まず初めに、収穫の時期をはっきりと示す熟成したアロマで。次に、発酵させて低アルコールワインにする過程で。それ以外にも、ぶどうが育ったこの土地の特質は、あなたのグラスの中でたゆたう、熟成とブレンドを経て生まれた驚異――ルイ13世の豊潤で複雑な味わいの中に、さまざまな形で現れているのです。